どちらに通わせる?
子どもが生まれたら、遅かれ早かれ考える必要があるのが、保育園に通わせるか幼稚園に通わせるかということです。
地域にもよりますが、保育園も幼稚園もそれぞれに特色があり、両親のライフスタイルなどによって、どちらに通わせるべきなのかということを考えるのが良いでしょう。
では、保育園と幼稚園では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
保育園とは
保育園というのは、基本的に仕事などで親が日中子どもの保育をすることができない場合に、親に代わって保育をするという場所となっています。
厚生労働省が監督しており、児童福祉法に守られています。
保育園に働く先生は、保育士資格が必要で、保育士試験に合格した人が先生として働くことができます。
保育園によっても多少ことなりますが、0歳から入園することができ、小学校入学まで在園することができます。
特に低年齢の子どもの場合、自由遊びの時間が比較的多くなっており、トイレや歯磨きなどといった生活習慣を学ぶことが主となっています。
基本的には8時間の預かりですが、延長保育を実施しているところも多く、フルタイムで働く両親でも安心して利用できるようになっています。
休日は土日と年末年始というところが多く、夏休みや春休みなども関係なく保育してくれるところが多いです。
保育園に入園する場合、自治体に申し込むことになります。
人気の保育園や、保育園激戦区の場合は、なかなか保育園に入園することができないこともあります。
激戦区であると、両親がフルタイムで働いていないとなかなか入園することができないなど、基準が厳しくなることも少なくありません。
また、基本的に保育園は日中子どもの保育ができないという家庭が入所条件になっているため、専業主婦家庭では利用できないこともあります。
幼稚園とは
幼稚園は、文部科学省が監督をしていて、学校教育法に基づいて運営がなされている、いわゆる小学校に上がる前の準備ができる教育の場という位置づけになります。
幼稚園に働く先生は、幼稚園教諭免許という教員免許が必要となります。
満3歳から入園することができ、園によっては満3歳になった時点で途中入園をすることができるところもあります。
自由遊びの時間などに加えて、簡単な数字やひらがななど、早期教育や小学校入学前の準備教育も行われます。
小学校のように夏休みや冬休みなど長期の休暇がありますが、幼稚園によっては預かり保育を行うところもあります。
入園した幼稚園に、直接申し込むことで入園をすることができますが、人気の幼稚園は抽選になったり、面接などがあったりすることもあります。
どちらがいいのか
最近では、保育園も幼稚園も、内容に差が無くなってきているという現状があります。
幼稚園でも延長保育や預かり保育が行われていますし、保育園でも早期教育を行うところも少なくありません。
一番の違いは、入れる年齢や条件といったところでしょうか。
子どもが3歳にならないうちから働きたいのであれば保育園が良いですし、園に入ってからパートを始めようかと思うのであれば幼稚園でも良いでしょう。
ただ、急な残業といったトラブルにも柔軟に対応してくれるのは、やはり保育園のほうなので、しっかり働きたいと考えているのであれば保育園を選んだほうが安心かもしれませんね。