子供の勉強のやる気を上げるには?

なぜ勉強をしたがらないか

勉強風景「早く宿題やりなさい」「勉強はしたの?」と毎日のように子どもに言っているというお母さん、少なくないのではないでしょうか。
いくら言っても子どもが勉強をやらないし、やる気も無い…。
なぜなのでしょうか。

中学生や高校生くらいになってくると、勉強をする意味というものが理解できるようになってきます。
入りたい学校のため、将来就きたい仕事のため。
勉強をする意味や、目的が明確になってくるのです。

しかし、小学生のうちはどうでしょうか。
勉強をする意味や目的をしっかりと理解できている小学生は、ほとんどいないのではないかと思います。
そのため、「勉強」というものは、小学生の子どもにとっては苦痛でしかないのです。
そんな苦痛なものを「やりなさい」と言っても、やる気が出るわけがないですよね。

脅したりご褒美を与えたりするのは?

子どもに勉強をさせようとして、「勉強が終わるまではテレビは禁止!」とか、「勉強が終わったらお菓子買いに行こう」というような、脅しやご褒美という作戦は、長期的に見ると決して良いものであるとは言えません。
どういうことなのでしょうか。

脅すという行為は、勉強以上の苦痛を与えるということになります。
そうすることで、より勉強というものに恐怖を感じるようになってしまいます。

また、ご褒美を与えるという方法は、結果的に子どもが親をナメるようになってしまうと言われています。
宿題をこなしたくらいで、好きなお菓子を買ってもらえたりするということは、よく考えればおかしなことです。
宿題や勉強は、親のためではなく自分自身のために行うものです。

この習慣が定着してしまうと、親やご褒美のために勉強をするということになってしまうのです。
これでは、子ども自身は成長していかなくなってしまいます。

勉強の習慣をつけることが大切

では、子どもの勉強に対するやる気をアップさせるためにはどうしたらいいのでしょうか。
実は、小学生くらいの子どもの勉強のやる気をアップさせることは非常に難しいことです。
そのため、やる気をアップさせるという前に、まずは勉強の習慣をつけるということが大切になります。

「勉強しなさい」と言っても、子どもはすぐに動きません。
しかし、具体的な目標や数値を示すことで、だんだんと動くことができるようになります。

たとえば、「4時から5時まで勉強をする」「ワークを3ページする」といった具合に具体的な指示をしましょう。
この時間になったら、否応なしに勉強をしなければいけない、といった勉強の習慣がつくと、次第に勉強の楽しさや達成感を得られるようになってきます。
これが中高生になってくると、勉強そのものの意味や目的が理解できるようになってくるので、やる気の向上へとつながっていくのです。
子どものやる気をアップさせるのは、長期的に考えて臨むようにするといいですね。